
たいせつなもの by miya
あたりまえの最果て
かなしくて さびしくて つらくて だれにも頼れない
せめて眠れれば ひとときでもつらさを忘れられるのに 睡眠薬を飲んでも眠れない
誰にも頼れないのは 誰も話を聞いてくれないから
聞いてくれた人はいた でも分かってくれずに否定される なんども なんども なんども
否定されるのが怖いとか許せないとかでもない 分かってもらえることは無いんだと 受け入れてもらえることは無いんだと 寄り添ってもらえることは無いんだと 思ってしまう
私はそういう人が目の前にいたら寄り添ってあげたい そう思ってる人はたくさんいるんだと思う でも、わたしもできていない
つらさや かなしさや さびしさは 目に見えないから 言葉は伝わらないから
心を込めた言葉も、私の心とは違う意味で相手に伝わる 相手が心を込めた言葉も、その心と違う意味で伝わる
どちらが悪いとも思えないけど 世間では言葉を発した人に責任があるとされ 言葉を受け取る人に自由に解釈する権利があるとされる
言葉を重ねれば、気持ちは、こころは、 つたわるのでしょうか きっとそうなんだと思う
でもこの世界のルールでは 最初の言葉を発する事が出来なくなるのは 必然なんだと思う
世界のルールを変えることは出来ないから 世界のルールの小さな隙間にタネを薒きたい
隈して見つからないように 静かに育つように いつか誰かの心に寄り添えるように